3DS研究所

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fastboot3DSについて

※2020/03/07:Qiitaより移行

fastboot3DSとは

fastboot3DSとは、3DSコンソール向けのカスタムブートローダーの1種。Androidライクなデザインである。B9Sとは違い、起動するペイロードのカスタマイズやスプラッシュスクリーンの設定、NANDのバックアップやリストアなど、数多くのオプションを持つのが特徴である。092B2022-22AB-4031-9211-135F63E81610.jpeg

利点

NANDのバックアップ/リストアはGodMode9で出来るし、スプラッシュスクリーンはLumaで出来るし…B9Sのままで良いのでは?と思った方もいるかもしれません。しかし、fastboot3DSにはB9Sには無い魅力が色々とあります。

起動が少し早くなる

大した差はありませんが、fastboot3DSはB9Sよりも少し起動時間が短くなります。スプラッシュスクリーンを使用しない場合は、quiet bootを選択しておくと、すぐに起動可能です。

どこからでもペイロードを起動出来る

B9Sで起動する場合、SDカード(もしくはNAND)のルートにboot.firmと名付けたCFWを配置する必要がありましたが、fastboot3DSの場合、設定さえすれば、SDカードやNANDのどこからでも好きな名前で起動可能です。

チェーンロード機能

B9Sにはチェーンロード機能がなく、Luma3DSなどで代用するしかありませんでしたが、fastboot3DSにはチェーンロード機能があります。起動時のキーコンボを簡単に設定出来るため、複数のペイロードを使用したい方には、おすすめの機能です。

スプラッシュスクリーン

基本的にはLuma3DSと変わりませんが、スクリーンの表示時間などはより細かい設定が可能です。

バッテリー残量をパーセント単位で表示

従来はRosalinaメニューで確認する必要があったため、地味ですが便利な機能です。

開発が現在進行中

B9Sの開発が止まっているのに対し、fastboot3DSは現在も開発が進んでいるため、これからの機能追加やバグ修正などが期待出来ます。

インストール方法

OpenFirmInstallerを使用してインストールしてください。日本語の記事があったので、こちらを参考にすると良いです。(sky3ds+情報屋さんのブログより)

追記:sky3ds+情報屋さんのブログ内の操作手順4で、OpenFirmInstallerの後、".from"となっていますが、正しくは".firm"です。

使用方法

電源が切れている状態で、ホームボタンを押しながら電源を入れると起動出来ます。各種設定はsmdc:/3ds/fastbootcfg.txtに保存されます。テキストファイルとして保存されるため、直接編集することも可能です。 ※誤って削除しないように注意して下さい。削除した場合、設定は初期化されます。

開発者モード

クレジット画面でコナミコマンドを入力すると、開発者モードに移行出来ます。開発者モードでは、一部の書き込み制限が解除されます。開発者モードを解除する場合は、smdc:/3ds/fastbootcfg.txt内のDEV_MODE = Enabledの行を削除すると解除出来ます。

※基本的に開発者モードには移行しないで下さい。開発者モードで誤った操作を行った場合、ブリックする可能性があります。

まとめ

初心者向けとは言い難いかもしれませんが、使い慣れれば確実にこちらの方が使いやすいです。 CFWを使い慣れている方なら、B9Sからfastboot3DSに乗り換えてみるのもアリだと思います。