fastboot3DSについて
※2020/03/07:Qiitaより移行
fastboot3DSとは
fastboot3DSとは、3DSコンソール向けのカスタムブートローダーの1種。Androidライクなデザインである。B9Sとは違い、起動するペイロードのカスタマイズやスプラッシュスクリーンの設定、NANDのバックアップやリストアなど、数多くのオプションを持つのが特徴である。
利点
NANDのバックアップ/リストアはGodMode9で出来るし、スプラッシュスクリーンはLumaで出来るし…B9Sのままで良いのでは?と思った方もいるかもしれません。しかし、fastboot3DSにはB9Sには無い魅力が色々とあります。
起動が少し早くなる
大した差はありませんが、fastboot3DSはB9Sよりも少し起動時間が短くなります。スプラッシュスクリーンを使用しない場合は、quiet boot
を選択しておくと、すぐに起動可能です。
どこからでもペイロードを起動出来る
B9Sで起動する場合、SDカード(もしくはNAND)のルートにboot.firmと名付けたCFWを配置する必要がありましたが、fastboot3DSの場合、設定さえすれば、SDカードやNANDのどこからでも好きな名前で起動可能です。
チェーンロード機能
B9Sにはチェーンロード機能がなく、Luma3DSなどで代用するしかありませんでしたが、fastboot3DSにはチェーンロード機能があります。起動時のキーコンボを簡単に設定出来るため、複数のペイロードを使用したい方には、おすすめの機能です。
スプラッシュスクリーン
基本的にはLuma3DSと変わりませんが、スクリーンの表示時間などはより細かい設定が可能です。
バッテリー残量をパーセント単位で表示
従来はRosalinaメニューで確認する必要があったため、地味ですが便利な機能です。
開発が現在進行中
B9Sの開発が止まっているのに対し、fastboot3DSは現在も開発が進んでいるため、これからの機能追加やバグ修正などが期待出来ます。
インストール方法
OpenFirmInstallerを使用してインストールしてください。日本語の記事があったので、こちらを参考にすると良いです。(sky3ds+情報屋さんのブログより)
追記:sky3ds+情報屋さんのブログ内の操作手順4で、OpenFirmInstallerの後、".from"となっていますが、正しくは".firm"です。
使用方法
電源が切れている状態で、ホームボタンを押しながら電源を入れると起動出来ます。各種設定はsmdc:/3ds/fastbootcfg.txt
に保存されます。テキストファイルとして保存されるため、直接編集することも可能です。
※誤って削除しないように注意して下さい。削除した場合、設定は初期化されます。
開発者モード
クレジット画面でコナミコマンドを入力すると、開発者モードに移行出来ます。開発者モードでは、一部の書き込み制限が解除されます。開発者モードを解除する場合は、smdc:/3ds/fastbootcfg.txt
内のDEV_MODE = Enabled
の行を削除すると解除出来ます。
- コナミコマンド
上上下下左右左右BA
※基本的に開発者モードには移行しないで下さい。開発者モードで誤った操作を行った場合、ブリックする可能性があります。
まとめ
初心者向けとは言い難いかもしれませんが、使い慣れれば確実にこちらの方が使いやすいです。 CFWを使い慣れている方なら、B9Sからfastboot3DSに乗り換えてみるのもアリだと思います。
お久しぶりです。
こんにちは。管理人のHIDEです。明けましておめでとうございます(?)ですね。
実を言うと、長らくこのブログの存在を忘れておりました。(ノ∀`)アチャー
今でも活動しているので、良かったら遊びに来てくださいね。
https://twitter.com/HIDE810dev
新・HBL起動方法(pichaxx)
はじめに
8月15日、zoogie氏が3DSの新エクスプロイト、pichaxxをリリースしました。zoogie氏は、DSP1やseedminer、frogminerなど、数々の3DS関連の開発に携わってきた方です。
pichaxxとは
元々、この脆弱性は、MrNbaYoh氏によって2016年6月に発見されました。ポケモンピクロスの脆弱性を使用したものです。しかし、長らくリリースされることはありませんでした。(詳細はこちらを参照)
今回、このMrNbaYoh氏の発見に基づいて、zoogie氏によって新しくリリースされた、というわけです。
利点
Steelhaxと比較すると、次のような利点があります。
- 起動率が高い
- ファイルサイズが小さい
- 用意するファイルが少ない
- リージョンフリーで実行出来る
導入方法
事前にポケモンピクロスをダウンロードし、起動しておく(セーブファイルが作成されます)。
1.movable.sedを取得
2.PicHaxInjectorで、ユーザー名を入力し、movable.sedをアップロード後、ビルドを選択。
3.zipフォルダが生成されるので、ダウンロード。zipを解凍後、中にある00000001.savファイルを取り出し、sdmc:/Nintendo 3DS/(数の羅列)/(数の羅列)/title/00040000/0017c100/data/ 00000001.sav
に移動し、上書きする。
4.otherappファイルを取得。(自分の3DSに合うものを選択する。)名前をotherapp.bin
に変更し、SDカード直下に配置する。
5.boot.3dsxを取得。こちらも同様、SDカード直下に配置する。
6.ポケモンピクロスを起動!(赤い画面で止まる場合は少し待ってみてください。)
まとめ
無事、起動出来たでしょうか?Steelhaxより簡単で、起動率も高いため、これから無料のHBL起動方法はこちらが主流になるでしょう。HBL導入はCFW導入よりもハードルが低いので、新規の方も是非試してみてください。
CFW導入時によくある質問
CFW導入で、少し質問の多かったことについてまとめます。
SDカード内のHaxxxxxxxxx!が表示されない
42383841.binが正しい場所に配置されていません。
sdmc:/Nintendo3DS/<ID0>/<固有ID>/Nintendo DSiWare/
へ移動し、Nintendo 3DSフォルダ内に42383841.binをコピーしてください。これでも表示されない場合、正常にパッチされていない可能性があります。
Haxxxxxxxxx!が本体にコピー後消える
仕様です。インストール自体は正常に行われていますので、そのまま手順を続行してください。
うごメモで顔マークが出ない
SDカード直下に、エクスプロイトとして使用するprivateフォルダを配置してください。
b9stoolが起動しない
boot.ndsをSDカード直下に配置してください。